せめぎ合う山車、激しく衝突 陸前高田・けんか七夕に歓声

大勢の市民らが見守る中、激しい音を立ててぶつかる山車=7日午後7時55分、陸前高田市気仙町

 7日の岩手県内は、気圧の谷の影響で曇りや雨となった。陸前高田市では夏の伝統行事、気仙町の「けんか七夕祭り」と高田町の「うごく七夕まつり」が行われ、市民らの熱気であふれた。

 けんか七夕では、人々が綱を引いて2台の山車を激しくぶつけた。長さ15メートルの丸太が相手の山車に突き刺さると、それぞれの山車の上に乗った「笹(ささ)振り」が荒々しくササをたたきつけ、会場に歓声が響いた。

 気仙町けんか七夕祭り保存連合会の佐々木冨寿夫(ふじお)会長(70)は「絶対に絶やしてはいけない伝統。多くの人に参加してもらい、後世に祭りをつなぎたい」と目を細めた。

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