【兵庫神戸】「竹中大工道具館」日本建築の魅力を体感してみよう!

世界中の建築好きが注目する「竹中大工道具館」

日本東西からのエントランス新幹線新神戸駅から徒歩約3分の場所にあり、六甲山や「布引の滝」も程近い竹中大工道具館。旧邸宅の門構えを抜けると、優美な平屋建て日本庭園を交えた落着き有る雰囲気です。

2014年に建て替えられた際、どのような建築物に変貌 するのか想像できなかったそうです。この竹中大工道具館が一見、平屋建てのように見えて地下2 階層の建物に変貌した建築技術にプロフェッショナ リズムを感じます。 どうかご自身で体感し観て触れてください。

7つの常設展に込めた日本建築の技術継承と子供たちへの夢

竹中大工道具館では、「歴史への旅」、「棟梁に学ぶ」、「道具と手仕事」、「世界を巡る」、「和の伝統美」、「名工の輝き」、「木を生かす」と7つのコーナーに分かれた展示から、大工道具をめぐる世界の広がりと豊かさを感じていただけるようになっています。

1.歴史への旅

木造建築の発達とともに歩んできた日本の大工道具。先史時代から近代までの道具の歴史を、建築史を背景に、実物・復元資料、迫力ある大型模型、動く絵巻物、豊富な映像資料とともに、面白くわかりやすく読み解きます。

2.棟梁(トウリョウ)に学ぶ

展示室・地下2階の吹き抜けには唐招提寺金堂の迫力ある大型模型がそびえたっています。3段階で持ち出す三手先組物によって軒先の重量を柱に伝達し安定性を確保しているそうです。

3.道具と手仕事

代表的な継ぎ手の一つである、金輪継(カナワツギ)、追掛大栓継(オッカケダイセンツギ)は、見た目簡単そうに見えますが、釘や糊を使わない木組みの技術は緻密で丈夫な大工仕事です。実際に木組みの模型をバラしてみるとジクソーパズルのように感じます。

4.世界を巡る

展示室ではヨーロッパと中国の大工工具が展示されています。鋸を使う原理は異なっており、ヨーロッパと中国は鋸を押して使うのに対して日本は引いて木材を切ります。ヨーロッパの建築構造は日本、中国に比べ堅木を使うため大工道具も頑丈なものが多く、工具に彫刻を施すなど機能本位の日本の道具とは異なる面もあるようです。

5.和の伝統美

中世に中国から伝来し寺院建築に広く使われた火灯窓をあしらった土壁。京錆土を用いて、蛍に見立てた斑点模様を意図的に浮び上らせる伝統的な手法で仕上げられています。ここでは火灯窓の枠も漆喰の黒磨きとし、背景は弁柄を混ぜた漆喰の赤磨き、搔き落し部分を磨く新しい表現としています。

6.名工の輝き

名工と言われる千代鶴是秀が手がけた鉋刃(カンナバ)「神雲夢」(シンウンム)が展示されていて、鉄の硬さ、冷たさの中に、是秀が刻んだ神雲夢の刻印文字から熱い魂を感じます。また、三代目善作の残した鑿(ノミ)は、木目鍛えと呼ばれる模様が浮き出され、道具に込められた職人としての気が伝わります。現在は兵庫県三木市などで鍛冶職人が後世へ技術承継を担っているそうです。

7.木を生かす

木の幹に向かって木材をどの部分から伐りだすかで見栄え、強度、価格、建築物のどの部分に適しているか異なるそうです。多種の木材を集めた樹種見本の前にはそれぞれの木を鉋(カンナ)で削った鉋屑(カンナクズ)のハンズオン展示があります。森林浴ならぬ森林アロマテラピーです。是非、五感で好みの香りを感じてみてください。

ふれる・つくる・まなぶ(木工体験イベント)

ノコギリやカンナを使う体験をすれば木の香りがあなたの嗅覚を刺激します。外国の大工道具やヤリガンナの実演を見れば道具の使い方や特徴に驚きを感じます。対象年齢に応じた様々な木工プログラムがあり、興味のある講座を受ければその学びのとりこになります。イベントの内容・日時等の最新情報は、公式HPでご確認のうえお申込みください。

ふれる・つくる・まなぶ!

竹中大工道具館 施設情報

・施設名称:公益財団法人 竹中大工道具館

・住所:〒651-0056 兵庫県神戸市中央区熊内町7丁目5−1

・TEL 078-242-0216 FAX 078-241-4713

・開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)

・休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

竹中大工道具館 公式サイト

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