作新学院高校ボクシング部で不適切指導 外部コーチを解任

 宇都宮市にある作新学院高校のボクシング部で、外部コーチの男性が体格差のある部員と実践練習をすることで生徒にけがを負わせるなど不適切な指導があったことが学校への取材で明らかになりました。

 学校によりますと、2022年の秋から2023年の春ごろにかけて、ボクシング部で外部コーチとして指導にあたっていた元プロボクサーの40代の男性が体格差のある部員と実戦形式の練習、いわゆるスパーリングを複数回していたということです。なかにはリングに倒れた部員の急所に膝が入り数日間の入院が必要になったこともあったといいます。

 学校は一部の部員からの申告で事態を把握して外部コーチの男性に口頭で注意をしましたが、その後も部員から同様の申告があったため今年(2023年)5月にコーチを解任しました。

 学校にはこのほかにも、長時間の練習で帰宅時間が遅くなることを心配する保護者からの連絡があったということです。

 男性は学校に対し「生徒や保護者を不安な気持ちにさせ申し訳ない」などと謝罪しました。

 ボクシング部では現在別の外部コーチが指導にあたっていて、けがをした部員などに対しては面談などを通して心のケアをしているということです。

 学校は、今後の対応について「部活は教育活動の一環。安心安全を最優先するように現場と情報共有をしていく」としています。

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