製造業の”職業病”改善へ オリジナルストレッチやってます 導入2カ月で効果現れ/岡山・津山市

岡山県津山市中島の梱包用品製造「サトミ紙工」は、社員の職業病になっている腰痛や首の痛みを軽減、予防するため、オリジナルのストレッチ体操に取り組んでいる。

製造業特有の体の痛みを取り除き、従業員に長く健康に働いてもらおうと、ヘルスケアサービスなどのCanvas(島根県)の改善システムを4月から導入した。

理学療法士らが全従業員にアンケートをとり、痛みが出る作業内容や体の姿勢などを分析し6月、効果的な体操をプログラム。音声に合わせて5分間、腰に手を当ててつま先立ちをしたり、片足を床と平行に伸ばしたりする5つのポーズをキープする。

毎週の朝礼時に取り組んでいるほか、首や腰に負担が多い製造部の貼り場チームでは、午後の就業前に毎日実施。約2カ月間で、「休日に感じていた体の凝りが少しずつ減っている」「頭痛が軽減され、集中力が高まった」といった声もあり、効果が表れているという。

里見允二専務取締役(36)は「体をすっきりさせることで気持ちよく働ける職場を目指し、取り組みを継続していきたい」と話している。

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