【MLB】チームに不利な成績を伝えたオリオールズ実況が停職処分 オーナー陣の判断に波紋

写真:地区首位を快走するオリオールズ

オリオールズの地元放送局MASNでオリオールズ戦の実況を担当していたケビン・ブラウン氏が停職処分となっていたことが分かった。

ブラウン氏は7月26日以来、テレビ中継の実況から外されている。

2019年からオリオールズのラジオ実況を担当し、2021年からはテレビ中継を務めてきたブラウン氏は、アナウンサーとして非常に評判が高かった。

ブラウン氏が外された理由は、7月23日の敵地でのレイズ戦での発言にあるという。

同日のレイズ戦の試合前、ブラウン氏は「最もプレーするのが難しい球場かもしれない」というブランドン・ハイド監督のコメントと共に、オリオールズがレイズの本拠地トロピカーナ・フィールドでの成績が良くないことを紹介。

オリオールズはトロピカーナ・フィールドで行われた直近16シリーズのうち、1シリーズを除く15シリーズに負け越しており、最後にシリーズ勝ち越しを記録したのは2017年6月のことだった。

しかし、2020年から2022年までは21試合でわずか3勝しか挙げられていないものの、今年は5試合で既に3勝しているという、今年のオリオールズの明るいチーム状況とも照らし合わせたポジティブな事実も伝えていた。

これはオリオールズの球団広報が作成した記録に基づいたものだったが、オリオールズのオーナー陣はブラウン氏のコメントを不服としたようだ。

オリオールズのオーナー陣が批判的なコメントに異を唱えたのはこれが初めてではなく、2021年にはアナウンサーが批判的なツイートを主な原因として開幕戦の数時間前に解雇されたことがある。さらにMASNの実況者が今はもうチームに所属していないかつてのオリオールズの選手に言及したことで、オーナー陣から叱責を受けたこともあるという。

MASNの広報と、MASNを所有するオリオールズは、コメントを求められているものの返答がないという。

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