女性が少ない「デジタル業界」への理解を 夏休みに女子中高生がオフィスツアー

女性の働き手が少ない「デジタル業界」に若いうちから興味を持って貰おうと、女子中高生を対象とした「オフィスツアー」が開催されました。

新宿区の大手印刷企業で行なわれたのは、東京都が主催する女子中高生にデジタル分野で働く魅力を知ってもらうための「オフィスツアー」です。こちらの企業は現在、主力の印刷業に加え、電子書籍や情報処理関連などのデジタル部門に力を入れているということもあって、今回のツアー対象に選ばれました。

こちらはこの企業が持つ技術が私たちの生活にどのように使われているのか、そして、将来の暮らしにどう活用されるか体験できる施設で、普段は関係企業や取引先にのみ見せているものですが、今回特別に公開されました。

さらに、女性社員とのグループディスカッションなどが行なわれ、女性の働き方について生徒たちから次々と質問が飛びました。ツアーに参加した生徒は…

中学3年生:「(ツアーに)行ってみたら視野が広がるかなって思ってちょっと応募してみました。(デジタル業界は)プログラミングとか堅いイメージだったんで、イメージ変わりました」

高校3年生:「(技術が)有機ELのディスプレイにも使われていたり、駅の証明写真にも使われてたりして、身近な知らないところに使われているんだなと思って勉強になりました」

このようなデジタル業界に興味を持ってもらう取り組みを行った背景には、IT分野における女性従業員の割合の低さがあると都の担当者は言います。

東京都 担当者:「男性はこの職業は働きにくいとか。女性はこういう職業は働きにくいとかっていうような思い込みや雰囲気って言うのを少しづつ壊していきたい。(参加生徒からは)職業選択の参考にしていきたいっていうような好評な意見を頂いてると思います」

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