【台風7号情報】気象庁の予想進路と米軍、ヨーロッパの見方は 2023年8月10日0時現在の現在地

写真を拡大 台風7号の予想経路図=2023年8月10日午前0時点の実況(気象庁HP引用)
写真を拡大 2023年8月10日午前0時時点の台風7号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 気象庁によると、台風7号(ラン)は8月10日午前0時現在、小笠原近海を1時間に15キロの速さで西に進んでいる。今後、北西寄りに進み続け、本州に接近する可能性がある。気象庁の予想進路や本州に接近する可能性がある時期に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予報センターの見方も参考に調べた。⇒台風7号の進路予想、最新の状況はこちら

気象庁の予想進路

 10日午前0時現在、中心気圧985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートル。中心から北東側560キロ、南西側330キロは風速15メートル以上の強い風が吹いている。今後、勢力を強めながら西から徐々に北西寄りに進路を変えて進むとみられる。父島の北東100キロに位置する11日午後9時ごろには「強い台風」に発達。同時刻の予想勢力は中心気圧950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートル、暴風警戒域は中心から全域300キロ。

 13日午後9時ごろには強い勢力を保ったまま伊豆諸島近海に到達し、14日午後9時時点では東海地方に上陸する恐れがある。同時刻には1時間に15キロの速さで北に進んでおり、中心気圧980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートル、暴風警戒域は全域330キロの見込み。東海地方をはじめ、関東、近畿、北陸など本州の広い範囲が暴風警戒域に入る可能性がある。

⇒【台風6号最新情報】気象庁の予想進路と米軍、ヨーロッパの見方は

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風7号は気象庁と同様、北西寄りに進むとみており、風速33メートル程度の暴風域を伴って13日にも伊豆諸島に接近。14日は関東地方や東海地方に直撃するとの見方を示している。

中心付近の風の強さの予測

8月10日午前9時:33メートル 8月10日午後9時:39メートル 8月11日午前9時:41メートル 8月11日午後9時:44メートル 8月12日午後9時:44メートル 8月13日午後9時:41メートル 8月14日午後9時:33メートル

ヨーロッパ中期予報センターの見方

 リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。

⇒台風7号の進路予想、最新の状況はこちら

「ラン」の名前の由来

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「ラン」の命名国はアメリカで、マーシャル語で「嵐」を意味する。

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