「コカインの原料になる」女性教諭が小学校の授業で麻薬成分を含む “コカの葉” を児童に見せる 5年前にコロンビア旅行で購入し自宅で保管 【発覚までの経緯詳報】

愛知県豊橋市の小学校に勤務する女性教諭が、授業で麻薬成分を含む「コカの葉」を児童に見せたとして懲戒免職処分となりました。

懲戒免職処分となったのは、豊橋市立幸小学校の54歳の女性教諭です。

愛知県教育委員会によりますと女性教諭はことし2月、外国の文化や風習を紹介する授業の中で、コカの葉とコカ茶のティーバッグを児童に見せ、麻薬の「コカイン」の原料になると説明したということです。

コカの葉などは5年前に旅行で訪れたコロンビアから持ち帰ったもので、授業の後、保護者から学校側に指摘があり発覚しました。県の聞き取りに対し、女性教諭は違法性について「認識していなかった」と話しているということで、麻薬取締法違反の疑いで書類送検されましたが、不起訴処分となっています。

【事件発覚までの経緯】

(2017年12月24日~2018年1月3日)女性教諭はコロンビアを旅行。土産物店で「コカ葉」1袋(50グラム)と「コカ茶ティーバッグ」1箱を購入し、スーツケースに入れてコロンビアのエル・ドラド国際空港から出国。

(2018年1月5日)女性教諭は成田国際空港より日本に入国。コカ葉などを日本へ持ち込む。

(2018年1月5日~2023年2月28日)約5年間自宅の物置で、コカ葉などを保管。

(2023年2月28日)女性教諭は自分が担任する学級の授業で、外国の文化や風習を紹介する中で、自宅から持ってきたコカ葉などを見せて「コロンビアでは茶にして飲んだり、高山病を和らげる薬として用いたりしている」と紹介。また、麻薬(コカイン)の原料にもなると説明した。

(2023年3月1日)女性教諭の担任する学級の保護者が学校へ訪れ、教務主任に女性教諭がコカインの原料を授業に持ち込んで子どもたちに見せたと伝える。教務主任から報告を受けた校長は女性教諭に聞き取りを行い、学級活動の授業でコカ葉などを見せたことを認めた。

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