中国7月の輸出14.5%減 3カ月連続、世界経済低迷

中国江蘇省連雲港市の港に積まれたコンテナ=7月(新華社=共同)

 【北京共同】中国税関総署が8日発表した貿易統計によると、7月の輸出は前年同月比14.5%減の2817億6千万ドル(約40兆円)となった。輸出の減少は3カ月連続。習近平指導部は新型コロナウイルス禍後の経済回復を目指しているが、世界経済の減速懸念が輸出に響いた。

 輸入も12.4%減の2011億6千万ドルだった。足元で国内の需要が弱く、経済回復が遅れており、輸入に影響が出た。危機感が強い習指導部は消費喚起策を相次いで打ち出している。

 輸出入を合わせた総額は13.6%減だった。地域別で見ると、貿易関係が深まっているロシアへの輸出が51.8%増と急拡大し、輸入は8.1%減だった。

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