保育園長が1500万円使い込み「北陸や九州までタクシー走らせた」京都府警、容疑で逮捕

京都府警向日町署

 自身が役員を務める社会福祉法人の金を使い込み損害を与えたとして、京都府警向日町署は8日、背任の疑いで、社会福祉法人「ゆりかご会」理事で「ゆりかご保育園」園長の男(31)=京都府長岡京市=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年8月22日から今年5月8日までに計27回にわたり、法人名義の口座から現金計1516万円を引き出し、法人に損害を与えた疑い。

 同署によると、通帳は保育園内にある法人の理事長室で保管されており、同署は男が持ち出したとみている。容疑を認め、「タクシー運転手から『新型コロナウイルス禍で売り上げが少ない』と言われ、北陸地方や九州地方へタクシーを走らせ、支払いをしていた。自分が乗った以外にも無人のまま走らせたこともある」と供述しているという。

 口座は、法人が余剰金を積み立てるためのもので、今年5月に大金が引き出されていることが発覚。理事長らが同署に相談し、長岡京市も今月7日に告発状を提出した。

 男は先月28日、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されていた。

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