「今度はラリー2」久々のWRC参戦を楽しんだラトバラ、9月のラリー北海道で再び選手に/全日本ラリー

 8月3~6日に北欧のフィンランドで開催されたWRC世界ラリー選手権第9戦『ラリー・フィンランド』にトヨタGRヤリス・ラリー1で出場し、ドライバーとしてシリーズ復帰を果たしたヤリ-マティ・ラトバラが、今度はラリー2マシンに乗り換え全日本ラリー選手権に初出場する。

 TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のボスは、同組織の会長である豊田章男氏の要請により先週末フィンランドで開かれた高速グラベル(未舗装路)ラリーにスポット参戦した。2020年のWRCスウェーデン以来、3年ぶりのシリーズ復帰、さらには本番でのGRヤリス・ラリー1初ドライブとなったが、38歳のフィンランド人は終始安定した走りを披露し総合5位フィニッシュを飾った。

 そんなラトバラ代表が、ふたたびドライバーとしてラリーに参戦することが明らかになった。今度の舞台は日本。以前からその可能性が囁かれていた、JRC全日本ラリー選手権第7戦『ラリー北海道』への出場が決定したのだ。

 帯広市を中心に9月8日(金)から10日(日)にかけて開催されるグラベルラリーでの使用マシンは、トヨタが開発中のラリー2規定車『トヨタGRヤリス・ラリー2』だ。ラトバラは、フィンランドでもペアを組んだユホ・ハンニネンとふたたび協力し、TOYOTA GAZOO Racingから全日本選手権にレギュラー参戦している勝田範彦/木村裕介組、眞貝知志/安藤裕一組とともに同ラリーへと挑む。

 なおTOYOTA GAZOO Racingは、ラリー北海道においてトヨタGRヤリス・ラリー1のデモランを実施することも合わせて発表。ハイブリッド・ラリーカーのコクピットにはWRC“4冠王者”ユハ・カンクネンとモリゾウが乗り込む予定だ。

2023年WRC第9戦ラリー・フィンランドでは3年ぶりにドライバー復帰を果たした。結果は総合5位
ラリー北海道でもコンビを組むヤリ-マティ・ラトバラ(左)とユホ・ハンニネン(右)

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