好きだった「けんか七夕」で追悼 戻った遺骨、陸前高田

 2011年3月の東日本大震災で行方が分からなくなっていた岩手県陸前高田市気仙町の山田ヨシ子さん=当時(83)=の遺骨が今夏、12年以上の時を経て親族の元に帰った。遺族は7日、追悼の思いを胸にヨシ子さんが好きだった地元の夏祭り「けんか七夕」に参加した。

 7日夜、「ヨイヤサー」のかけ声と、太鼓の音が響いた。震災後にかさ上げされて整備された道路で、3トンを超える山車がぶつかり合う、けんか七夕が行われた。保存会によると、約900年続くとされ、亡くなった人を悼み、8月7日の「七日盆」に開かれる。会場には地元の人や帰省者らが集った。

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