ネット不正送金、過去最悪 上半期、フィッシング急増

 インターネットバンキング利用者のIDやパスワード(PW)が盗まれ、預金が別口座に不正送金される事件が、今年1~6月に2322件あり、被害額が約30億円に上ったことが8日、警察庁のまとめで分かった。いずれも上半期としては過去最悪で、件数は上半期だけで過去の年間統計を上回った。

 金融機関を装った偽サイトに誘導しID、PWを窃取するフィッシングと呼ばれる手口が急増しているといい、警察庁は不審なサイトにID、PWを入力しないよう利用者に注意を呼びかけている。

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