ワイヤレスでスマホ充電 豊田合成、住宅で実用化へ

無線給電システムの実証実験で、送電機(奥)の手前で受電機を取り付けたスマホを手にする担当者=7月、愛知県稲沢市

 トヨタ自動車グループの豊田合成は、新しい無線給電システムの実証を進めている。室内でケーブルを使わずに、5~10メートル先にあるスマートフォンなどの電子機器に充電できる。国による有人環境での無線給電の解禁を見据え、豊田合成は2025年度以降、住宅での実用化を目指す。

 豊田合成は愛知県稲沢市の体育館内に実験室を設置。マイクロ波給電を手がける米スタートアップのオシア社と共同開発した送電機や、マイクロ波の動きが見える机などを用いて実験を進める。送電機から数メートル離れた位置に、受電機を取り付けたスマホを置くと、数秒で充電が始まった。

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