Nippon Paint Chinaが建築用空気浄化塗料の開発で学界と協力

【上海2023年8月8日PR Newswire】Nippon Paint (China) Co., Ltd.(Nippon Paint China)、華東理工大学(ECUST)、華東師範大学(ECNU)は、「光触媒浄化コーティング技術イノベーション・プラットフォーム(Photocatalytic Purification Coating Technology Innovation Platform)」を正式に発表しました。このプラットフォームは、イノベーションの産学協同モデルを通じて、光触媒浄化コーティング技術のイノベーションと応用の促進を目指すものです。Nippon Paint Chinaは今回の発表を機に、今後の都市大気汚染対策に向けた効率的ソリューションの開発をリードし、生活環境を改善し、美しい中国の建設を加速させるべく、全社を挙げて取り組んでいます。

Nippon Paint China, ECUST and ECNU Formally Established the Strategic Cooperation

中国の「3060」ダブルカーボン目標や、2023年から始まった「上海市クリーンエア行動計画(Shanghai Clean Air Action Plan)」の新ラウンドの進捗により、塗装業界の「グリーン・トランスフォーメーション」が加速しています。

ECUST資源・環境工学部教授で、生態環境省や上海市生態環境局の承認も得ている主要研究所の所長も務めるXiu Guangli博士は、環境に優しい建物、環境に優しい都市向けの、揮発性有機化合物(VOC)の少ない建築塗装技術のアップデートの重要性を強調しています。

光触媒とは、特定の波長の光源にさらされた時に特定の触媒材料によって生じる酸化還元反応のことです。ECNU物理・電子科学部教授でアジア太平洋材料科学院会員でもあるSun Zhuo博士は、ナノ結晶化チタンナノ材料は環境に優しく、安全で効果的であることが実証されていると説明しています。

ナノ結晶化チタン材料は現在、Nippon Paint Chinaの研究開発に利用されています。最近の研究で、Nippon Paint Chinaの光触媒浄化コーティング技術を内部塗装に使用すると、ホルムアルデヒド除去、臭い除去、抗菌、抗ウイルス特性を持つ一方、外部塗装は窒素酸化物を効果的に削減でき、二酸化窒素の除去率は2時間で80%以上に達することが証明されています(i)。

今回の発表会は、Nippon Paint China、ECUST、ECNUの戦略的パートナーシップの始まりであり、共同科学研究、人材育成、ブランドプロモーション、技術移転が強化されることになります。Nippon Paint ChinaのEric Chung最高経営責任者(CEO)は「『技術によって最も価値のあるエコロジープラットフォームをつくり上げ、総合的な塗装ソリューションのリーダーになる』という企業ビジョンを堅持しつつ、今回の協力を通じて技術革新、人材育成、産業応用を密接に結びつけ、塗装業界のグリーンな未来を創造していきたい」と締めくくりました。

(i)実験条件下において、JC/T1074-2021のG型光触媒材料試験基準を参照。

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