中国IT大手、日本DXで躍進 テンセント、前年比2倍以上成長

インタビューに応じるテンセントクラウドの趙剣南氏

 中国IT大手、騰訊控股(テンセント)のクラウド事業の幹部が8日までに共同通信のインタビューに応じ、2019年の日本でのサービス開始以降、売り上げ規模が前年比で2倍以上の成長を続けていると明らかにした。詳細な売上高は公開していないが、新型コロナウイルス禍で企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要が高まったことを背景に、顧客企業を増やし躍進につなげた。

 テンセントは主力のゲームの他、通信アプリの微信(ウィーチャット)や動画配信サービスなども手がける。グループの「テンセントクラウド」で北東アジア地域(日本と韓国)を統括する趙剣南氏は「コロナで多くの日本企業がオンライン対応を求められ、テンセントが中国の12億人市場で鍛えたノウハウが生きた」とアピールした。

 テンセントのクラウドを利用し、商品販売のためのライブ中継や、インターネットの仮想空間「メタバース」でのオンライン会議サービスを展開する顧客企業が増えているという。(共同)

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