自民・麻生副総裁、蔡総統と会談 対中国念頭、日台連携を確認

自民党の麻生副総裁との会談冒頭であいさつする台湾の蔡英文総統(右)=8日、台北の台湾総統府(共同)

 【台北共同】自民党ナンバー2の麻生太郎副総裁は8日、台湾の蔡英文総統と台北の総統府で会談し、軍事的圧力を強める中国を念頭に、日台間の連携を深める方針を確認した。蔡氏は、日本が議長国を務めた5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の首脳声明に、台湾海峡の平和と安定の重要性が明記されたことを評価。麻生氏は「困った時は互いに助け合う日台関係であり続けたい」と強調した。

 自民によると、副総裁の公式訪台は1972年の断交後、確認できる限り初めて。麻生氏の訪台に反対した中国が、蔡氏との会談でさらに反発を強めそうだ。

 これに先立ち頼清徳副総統とも会談した。

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