トラヴィス・スコットのライブにカニエ・ウェストが飛び入り参加&コラボ曲披露

現地時間2023年8月7日、トラヴィス・スコットがイタリア・ローマのサーカス・マキシマスで行った公演で、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得した最新アルバム『ユートピア』のリリースを祝った。

この公演では、最近では貴重となったカニエ・ウェストことイェーのパフォーマンスも実現した。トラヴィスは、カニエがステージに登場する前に、「カニエ・ウェストなくして“ユートピア”はない。カニエ・ウェストなくしてトラヴィス・スコットはない。カニエ・ウェストなくしてローマはない。イェーのために声援を頼む」と観客に語ったと米ピッチフォークが伝えている。2人は、イェーのアルバム『ドンダ』に収録されているコラボ曲「Praise God」を披露した。

カニエが公の場でパフォーマンスを行うのは、元妻キム・カーダシアンの元恋人ピート・デヴィッドソンに対する暴力的な言葉を投稿したり、何度も反ユダヤ主義的、人種差別的な暴言を吐くなど、多くの物議を醸して以来初となる。

トラヴィスはライブを通して、ザ・ウィークエンド、バッド・バニーとタッグを組んだ「K-Pop」や、ビヨンセとジャスティン・ヴァーノンをフィーチャーした「Delresto (Echoes)」など、『ユートピア』の収録曲を複数披露した。また、「Highest in the Room」や「Butterfly Effect」など過去のヒット曲も演奏した。

サーカス・マキシマスでの公演は、彼がエジプトのギザのピラミッドでのコンサートをキャンセルした代替公演として行われた。ライヴ・ネイション・ミドルイーストは、“複雑な制作上の問題”を理由に公演キャンセルを発表していた。トラヴィスはさらなる説明を求めるファンに、「エジプトのピラミッドでのコンサートは実現する予定ですが、需要と物流関係の詳細調整により、土地に組み立てる時間が少し必要です。近日中に日程を発表する予定です。みんなのことを愛しています」と返答していた。

『ユートピア』は、8月12日付の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位を獲得し、2023年にリリースされたアルバムとしては3番目、R&B、ヒップホップ、ラップ作品としては最大のユニットを記録した。ルミネートによると、本作は8月3日までの1週間で496,000ユニットを全米にて獲得した。

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