新幹線ワゴン販売終了に惜しむ声 「必要性感じない」とも

4月、ゴールデンウイークが始まり混雑する東海道新幹線のホーム=JR東京駅

 東海道新幹線で飲み物などを提供する車内ワゴン販売が10月末で終了することに、利用者からは惜しむ声が聞かれた。一方、ホームなどで買い物できることから「車内販売の必要性を感じない」と理解を示す人もいた。

 山口県光市の祖父母方への帰省で新幹線を利用する高校生樫原秀太さん(17)=愛知県岡崎市=は「移動距離が長く、途中で冷たい飲み物やアイスクリームが買えるのはありがたかったのに」と残念そう。岐阜市の自営業北川恵理さん(28)は「乗車前に時間がなくてもコーヒーやサンドイッチを買えて良かった」と語った。

 東京都中央区の会社員岡村遼さん(34)も「新幹線に飛び乗り、仕事終わりの一杯を飲めなくなるのは残念」と話し、「車内で買うアイスとホットコーヒーはちょっとした自分へのごほうびだったのに」と肩を落とした。

 月1回ほどの出張で新幹線を利用する横浜市の男性会社員(42)は「主要駅では改札前やホームで飲み物や軽食は買える。車内販売の必要性はあまり感じない」と指摘し、合理化の流れと受け止めていた。

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