【レビュー】ノンアル・ビールテイスト飲料『キリン グリーンズフリー』が筆者好みにおいしくなった。

あえてシラフでいたいときのノンアル炭酸飲料

近年、お酒は飲めるけど敢えて飲まない、”ソバーキュリアス(Sober Curious)”という新しい造語が生まれる時代になった。それは発祥の欧米に限らず、コロナの流行をきっかけに、日本でもZ世代を中心に広まりつつあるという。今回取り上げる商品は、2023年1~6月の累計販売数量が前年比約4割増(缶・小瓶を含む)と好調の 『キリン グリーンズフリー』 だ。

筆者は酒好きだが、基本的にごはんと一緒に少量飲む派。コロナ禍を思い返せば、熱は絶対に出せない・医者に行かないために、過去いち健康管理に気をつけていた。

家飲みのラインナップは、レモンやライムなどの柑橘系フルーツを買ってくし形にカットして冷凍庫に多めにストック。その日の気分でお酒の種類や冷凍フルーツを選んで、あとは基本の氷・無糖炭酸水・カロリー糖質ゼロガムシロップ・シナモン粉と合わせたカクテルなども作っていた。

一方リモートワーク全盛期でもあったので、仕事しながら飲む、いわゆる「ながらドリンク」に、途中からノンアルドリンクも仲間入りさせていた。仕事柄、ノンアル新商品を試すことも多かったので。

今回紹介する キリンビール『キリン グリーンズフリー』(350ml缶・実勢価格 税込約150円・発売中) もその一つだった。

2020年4月に自然派ビールテイスト炭酸飲料として香料・人工甘味料無添加で誕生し、2020年より、麦とホップの香りを引き出したノンアルコール・ビールテイスト飲料の製法として日本で初めて特許を取得している(特許6786699号)。また、2021年2月と2022年4月、そして2023年1月にリニューアルを行なっている。

今回、中身の原材料を見直していて、ニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィン」(ホップの18%以上使用)など3種類のホップをブレンド。

100g当たりの糖質量は1.6gなので、1本換算しても5.6gと糖質低め

甘味料不使用で、アルコール度数は0.00%。主な原材料は、麦芽(外国製造)、大麦、ホップ、炭酸など。

元々ビールテイスト飲料特有の酸味があまり得意ではない記者なので、過度な期待はせず飲んでみたのだが、この酸味の感じ、"良いんじゃない?(夏木マリCM風)"と思えたのだ。何日か続けて飲んでみたが、そのうちに、飲みたいとさえ思うまでになった。ちなみに、保冷タンブラーに氷を入れて飲むのが好きだ。

【感想】進化した『キリン グリーンズフリー』/ノンアル特有の酸味は、爽快感につながるように!

飲み口に、ビール臭さは感じられない。豊かな泡立ちがあり、舌に程よく強めの炭酸感があり、爽快な喉ごしだ。

そして問題の酸味はキーンととがった酸味ではなく、まろやかで香ばしくすっきりしている。余計な甘さはなくてうれしいし、何よりいい気分転換になった。

これが、ホップの種類やブレンドの妙が成せる技なのだろうか。

コロナ禍をきっかけにノンアル飲料需要が増えたと思うが、規制のない初めての夏になっても、敢えてシラフでいたいというライフスタイルは習慣化したのかもしれない。

[お酒は20歳になってから]

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