天突く迫力 高さ23m「大型」3台そろい踏み 五所川原立佞武多(青森県)閉幕

大型立佞武多3台がそろう「お見合い」後、出発する「かぐや」(中)。左は「暫」、右は新作「素戔嗚尊」=8日午後7時8分、五所川原市大町

 4年ぶりの通常開催となった青森県五所川原市の五所川原立佞武多(たちねぷた)は8日、高さ23メートルの大型立佞武多3台を含む全14台が出陣し、5日間の祭りの幕を閉じた。同市大町の旧ロータリーでは大型3台が一堂に会す「お見合い」が初日に続き行われ、天を突くその迫力で観衆を圧倒した。

 午後7時過ぎ、明かりがともった「かぐや」「暫(しばらく)」「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」の大型立佞武多3台が夜の街を照らし、沿道の拍手の中、ゆっくりとコースへ出て行った。

 今年の祭りは市街地運行開始から25年の節目。最高賞の市長賞を受賞した運行団体「さかえ立佞武多」の木村利哉代表は「ばかになれるのが立佞武多の魅力。さらに25年続けていく」と語り、大会長の山崎淳一・五所川原商工会議所会頭は「事故もなく、盛り上がって良かった。この誇れる祭りをしっかり次の時代につなぎたい」と話した。

 主催者によると、最終日の人出は約5万5千人。祭り期間中(4~8日)の人出は、規模を縮小して行われた昨年より5万5千人多い約26万1千人だった。

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