日伊防衛協力強化を 小松基地、両幹部が表明

小松基地を離陸するイタリア空軍の戦闘機

  ●伊F35Aが初離陸

 航空自衛隊小松基地で実施されている初の日伊共同訓練で8日、幹部による記者会見が開かれ、今後も両者で訓練を展開し、防衛協力の強化を続けていく方針を明らかにした。

 空自航空総隊の鈴木康彦司令官は「イタリアは基本的価値を共有する戦略的パートナーで、空軍は大切な友人」と強調。イタリア空軍のビアバッティ航空コマンド司令官は「能力向上のため、可能な限り訓練することが大切だ」と述べた。

 鈴木司令官は、両者にはF35Aステルス戦闘機やKC767空中給油輸送機という共通の装備があり、英国を含む3カ国による次期戦闘機の共同開発も進んでいると指摘した。

 共同訓練は、イタリアから飛来したF35Aや空自のF15戦闘機などが参加し、10日までの日程で、小松基地では8日、イタリアF35Aが初めて離陸した。

  ●周辺で騒音測定調査

 防衛省近畿中部防衛局は基地周辺で騒音測定調査を行い、F35Aが離陸した際は95~102デシベル、F15は98~107デシベルだった。

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