「入ったらかわいくない」花にビックリ 古江彩佳“本場”ロンドンの楽しみは?

疲れを感じさせず、メジャーに向けて元気に準備を進めた(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(8日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

前週、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ「スコットランド女子オープン」を終えた古江彩佳は翌7日(月)から元気に18ホールをチェックして驚いた。

「ラフがラフじゃないというか、お花があるのにビックリしました」。フェアウェイの両サイドには「荒地」を意味するヒースが花をつけて点在。コースに彩りを添える紫色にも「入ったら、かわいくないですね~」と思わず苦笑い。つかまればまともには打てず、横に出すだけか、ライ次第ではアンプレヤブルもあり得るという。

紫色のかわいい花もあるラフだが…(撮影/村上航)

硬い地面でボールがよく転がるイメージの英国でも、今回の全英女子はしっかりと距離の長さで重圧を与えてくるコースが舞台となる。「(雰囲気は)リンクスっぽいけど、そこまで転がる感じではない」と警戒を強めた。

前週からショットを調整(撮影/村上航)

1年前は米ツアー初V翌週に1打届かず予選落ちを喫したが、今季はメジャーで2度のトップ10入りを果たすなど年間ポイントレース4位につける。前週も戦いながらショットを調整。「少しリズムが早いときがミスにつながりやすい。先週の途中から、ゆっくりでもないけど、ちょっとテンポを意識しながらやったことで良くなった」。卓越した修正能力がシーズンを通して安定のパフォーマンスを支えている。

試合の後に楽しみもあるのだとか…(撮影/村上航)

過去2度の全英女子はいずれもスコットランド開催で、イングランドは初めて。ロンドンからも近く、ひそかに楽しみにしていることもあるのだとか。「好きな『ハリーポッター』の“本場”の景色とか、(試合が)終わってから見に行けるかもしれない」。映画のロケ地として使われた場所も多く、リフレッシュで観光するプランも明かした。

オンとオフのメリハリも、23歳の強さの秘訣。今季メジャー最終戦を気持ち良く戦い抜ければ、“聖地”巡りもさらに楽しくなるはずだ。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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