米、対テロ支援も停止 ニジェール、影響に懸念

3日、外国勢力による干渉への抵抗を訴えるため、ニジェールの首都ニアメーに集まったクーデター支持者ら(AP=共同)

 【ワシントン共同】米国務省のミラー報道官は8日の記者会見で、クーデターに伴い米国が停止したニジェールへの支援には対テロ能力向上のための軍事資金援助プログラムが含まれると明らかにした。米国はサハラ砂漠南部のサヘル地域におけるテロ対策のとりでとしてニジェールを重視しており、影響が懸念されている。

 ミラー氏によると、停止した支援にはニジェール兵を米国で訓練する100万ドル相当のプログラムのほか、平和維持活動のための訓練や装備提供も含まれる。

 米国はニジェールに二つの基地を持ち、米兵約千人が駐留している。国防総省のシン副報道官は8日の記者会見で「米軍の態勢に変化はない」と説明した。

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