累計調達額46億円 Hacobu、商工中金から3億円の資金調達実施

株式会社Hacobu(ハコブ 以下、Hacobu)は7月31日、株式会社商工組合中央金庫(以下、商工中金)からの融資により3億円の資金調達を実施したと発表。これにより、Hacobuの累計資金調達額は約46億円となる。

Hacobuは、企業間物流を最適化するクラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」と物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)」を展開しており、データによる物流DXを支援している。

同社は、今回調達した資金により、「MOVO Driver開発」、「データテクノロジーへの投資加速」、「MOVOネットワーク拡大」を目指すという。「MOVO Driver」は、ドライバー向けのスマホアプリだ。2023年6月にβ版をリリースしている。

Hacobu、スマホアプリ「MOVO Driver」β版提供開始

株式会社Hacobu(ハコブ 以下、Hacobu)は6月20日、トラックドライバーの業務を効率化するスマホアプリ「MOVO Driver(ムーボ・ドライバー)」β版の提供を開始した。同アプリケーションは、ドライバーの業務効率化やコミュニケーションツールとしての機能提供を目指すためのものだ。今...

「データテクノロジーへの投資加速」では、投資の成果を「MOVO」の新機能開発・新たな活用方法の提案や、より一歩踏み込んだデータ分析サービスである「Hacobu Strategy」のサービスといったさまざまな形で、ユーザーへの価値提供につなげていくという。一方、「MOVOネットワーク拡大」では、幅広い職種で採用を進めるとともに、MOVOの価値を広く伝える広報PR施策への投資を加速していくとのことだ。

なお、同社は、2030年以降に自動運転が実用化される際に、物流の情報流通のデジタル化が必要不可欠となると考えているという。それに先立ち、さまざまなステークホルダーと協業し、共通基盤プラットフォーム構築を目指すと述べている。

■商工中金 東京支店 内田裕貴氏のコメント

物流業界は2024年問題という大きな課題に直面しており、金融機関としても本課題解決の重要性は高いと認識しております。Hacobu様が提供するソリューションは物流事業者の生産性向上やドライバーの働き方改革に貢献し、政府が推進する産業界のデジタルフォーメーションを後押しするものと考えています。私どもは事業性評価を通じてスタートアップの各種サポートに取り組んでおり、今回はHacobu様の成長戦略を資金面でお手伝いすることができ、とても嬉しく思います。今後もHacobu様の益々のご発展をお祈り申し上げます。

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