全英なのに米国っぽい? 畑岡奈紗は悲願へ「近いところまで来ている」

6年連続の「全英女子」だが、コースは未知(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(8日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

今回出場する日本勢16人の中で最多となる6年連続6度目の「AIG女子オープン(全英女子)」に臨む畑岡奈紗にとっても、ウォルトンヒースGCは未知のコースだ。リンクスでも林間でもなく、「全英のイメージというよりは、もうちょっと米国っぽいコースに近い」と印象を語る。

英国っぽさもありつつ、米国に近いというのがコースの印象(撮影/村上航)

造り自体がフラットで風が吹き抜ける部分に英国式を感じつつ、やはりコースの特徴自体は米国寄り。手前から花道を通していける部分は6月「KPMG全米女子プロ」を戦ったニュージャージー州バルタスロールGCにも似ているという。雨が降った影響でフェアウェイが軟らかく、セカンドでしっかりと距離が残るのも全英女子としては意外なポイント。フェアウェイは基本的にワイドで、しっかり飛ばせる選手に恩恵があるとみている。

メジャー獲りは悲願だ(撮影/村上航)

「ホントに近いところまで来ている感覚はある。もちろん、優勝を目指したい」と悲願のビッグタイトルに手が届きそうであることは、直近の成績を振り返っても明らか。「全米女子オープン」、「アムンディ エビアン選手権」といずれも最終日最終組でプレーした。

米ツアーでの戦いも7シーズン目。メジャーへの思いの強さが時に“空回り”につながってしまったのも過去のことだ。優勝争いを演じたこの2試合、少なくとも3日目までは「メジャーだからといって、変に意識することなくできていた」とうなずく。

“100パー”を出しにいく(撮影/村上航)

メンタルを安定させ、普段の試合と同じように技術面にフォーカス。前傾をキープし、インパクトでしっかりボールにパワーを伝え切ることをテーマに前週スコットランドから継続して取り組む。「課題がうまくできれば、今の自分の“100パー”が出せる。ミスの傾向は分かっているので、あとはそれを直すだけ」。冷静に現状を整理して今季メジャー最終戦の開幕に備える。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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