紗倉まな、過去のこじらせ体験を告白「モラハラ気質な人と付き合ってました」

セクシー女優として活躍する傍ら、作家としても活躍中の紗倉まなが、8日、都内で行われた恋愛小説集『ごっこ』(講談社)の刊行記念記者トークショー会見を行い、イベント前に行われた囲み取材に応じた。

初めて書き下ろした小説『最低。』は映画化され、前作の『春、死なん』は野間文芸新人賞候補作となり、女性作家としても注目を集める紗倉。今作は曖昧な関係に振り回される女たちの不器用な恋が描かれた作品となっている。

読者からの反響について聞かれた紗倉は「純粋な恋愛を描いたつもりでいたんですけど、『思っていたよりホラーでした』とか、『ちょっと怖くて猟奇的な部分がありますね』とか、今まで書いた作品ではいただかなかった感想をたくさんいただいて、ありがたくうれしく思います。自分が思っていた通りの恋愛を描けていなかったし、自分でも想像していなかった歪みのある恋愛として読んでくださったんだなという感謝がすごくありました」とコメントした。

今作では、自身が経験した恋愛を描いているそうだが、これを読めば紗倉を攻略することはできるか尋ねられると「私が経験をしてきた恋愛を詰め込んでいるので、読んだ方はこれと全然違う男性になってくれたら、私は付き合いやすいなと思います」と答えた。

今後、執筆してみたいテーマについては「私は体のことについて書くことが好きな分野でもあったので、女性が肉体を改造していく話しとか、美醜にとらわれて生きやすさと生きづらさを両方得ている方って結構いるなと感じていて、最近は整形とかに対しても化粧をするような感覚で施したりする流行りみたいなものに対して、私もいつか書いてみたいなという思いがあって、今後、どこかで自分の出力がちゃんと養えたら描いてみたいなと思っています」と語った。

さらに、今作の内容にちなんで、自身もこじらせた恋愛をしたことがあるか問われると「全然あります」と即答。「『ごっこ』の中に出てくる話なんですけど、モラハラ気質な人と付き合って、自己肯定感を下げられることに気持ちよさを見出すみたいな恋愛をしたことがあって、周りからすると『そんなに自分を下げなくてもいいんじゃないの』って言われつつも、自分では、彼からの辛辣な言葉も真摯に受け止めている私が立派だみたいに思って遂行していた恋愛はありました」と明かした。さらにM気質なのかと聞かれると「私はかなりそうなんだろうなって、そのとき思いました」と苦笑した。

3月に30歳を迎えた紗倉だが、自身の結婚観を追及されると「結婚願望は今のところ全然ないんですけど、1年1年で考えることも自分がしたいことも変わるような気がするので、今後もしかしたらそう思えるような心の余裕のある状態になったらいいなと思っています」と語った。

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