校長「継承は学校の使命」 西小林小、戦中日誌保管

慰霊集会後に「殉難の碑」に献花し、児童と共に黙とうする野添和洋校長(左)。右は木佐貫ヒサエさん

 終戦間際に米軍機から機銃掃射を受け、在校生らが犠牲になった小林市・西小林小。野添和洋校長(54)は4月、惨劇を詳細に記録した学校日誌の存在を知った。長い間保管されてきた意味を考える中で、悲劇を伝え広めることが同校の使命と捉えるように。78回目の終戦の日を前に、平和のバトンを次代へつなげる決意を新たにしている。
 着任後すぐ、校長室の鉄製の保管庫に大量の日誌があることに気付いた。このときは「珍しいな」と感じた程度で、一番上にあるのが「昭和二十年度」である理由には気付かなかった。

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