【台風情報】台風7号 渦を巻き発達期に お盆に東日本直撃か 米軍&10日先の海外進路予想

台風7号発達期へ お盆に東日本を直撃おそれ

気象庁進路予想

9日(水)午後発表の進路予想では、このあと次第に進路を北寄りへと変えて発達しながら北上する予想です。10日(木)までには風速25m/s以上の暴風域を伴うようになります。

週末には小笠原近海を中心とする予報円に達し、さらに北上して14日(月)午後には東海沖の海上を中心とする予報円に達する予想です。

9日(水)朝の衛星画像をみると、だいぶ台風らしく雲が渦をまいた形状になってきたのがわかります。これから台風は発達期に入るとみられます。台風7号は海面水温が29℃以上と高い海域を進んでいくため発達しながら北上する予想です。

5日先の予報円を見るとまだ円が大きな状況ですが、東日本方面にむかって北上する傾向で海外の予報機関の進路予想も大まかな傾向はそろいつつあります。

アメリカ海軍

アメリカ海軍が発表している台風7号の進路予想図(9日午後3時)です。気象庁の予想と同じように北上して日本列島へと向かう進路予想となっています。こちらも5日先の予報円はまだ大きくなっています。

気象庁やアメリカ海軍の予想は5日先までですが、それより先はどうのようなコースを進む可能性があるのでしょうか。お盆休みに入る方もなど気になる方も多いかもしれません。海外予報機関の予想を参考にみてみましょう。

10日先までの欧米モデルも東日本方面への北上を示唆

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。

たとえば現在、九州の西の海上を北上している台風6号について、ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想結果と気象庁の進路予想を比較したものです。

朝鮮半島付近に北上するまでアンサンブル予想の結果の一つ一つはわりとそろっていますが、こういう予想のブレ幅が小さい場合、気象庁の進路予想の予報円も小さくなっています。

ヨーロッパ中期予報センター

ではヨーロッパ中期予報センターが発表している台風7号のアンサンブル予想結果(240時間先まで・9日午前9時予想)を見ると、東日本方面へ向かう予想が多いことがわかりますがブレ幅があります。一部は西日本や日本の東海上に向かうものもあり、まだ進路のブレ幅は大きいことがわかります。

アメリカ海洋大気庁

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報(240時間先まで・8日午後9時予想)をみても、東日本へ向かう予想は多いものの進路のブレ幅が大きい状況です。

上空の太平洋高気圧の強まり方や、週末以降に西から進んでくる予想の上空の気圧の谷が通過によって偏西風が蛇行するタイミングが台風7号の進路を決める一つのカギとなりそうです。

場合によっては強い勢力で東日本を直撃してお盆休みに大きな影響を与えるおそれがあります。今後の最新情報に留意してください。

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