「渋野さんの優勝がカッコ良かった」 馬場咲希は“お城”も忘れる猛練習で全英女子へ

猛練習を経て臨むという「全英女子」(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(8日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

2週前の「アムンディ エビアン選手権」から、そのまま英国に入ったアマチュアの馬場咲希(東京・代々木高)は会場近くのコースを回るなど調整して今季4試合目の出場となるメジャーに備えてきた。

「エビアンが終わった時は『お城に行こうか?』とか話していたんですけど、それを忘れるくらい練習に熱を入れてたんで」。口調こそ冗談めかしていても、確かな意気込みがにじむ。

ラフから笑顔(撮影/村上航)

ここまでのメジャー3試合はいずれも予選落ち。昨年優勝した「全米女子アマ」と同じ全米ゴルフ協会(USGA)が主催し、「一番結果を出したかった」という「全米女子オープン」でペブルビーチの壁に跳ね返された。2日目の後半16番(パー3)でホールインワンを決めたエビアンでも、カットラインに2打届かなかった。「3試合ともうまくいかない感じできてしまって、最後の最後に懸けるじゃないですけど『今回こそは…』って感じで来ました」

「全英女子」は初出場(撮影/村上航)

初出場でも、この「AIG女子オープン(全英女子)」は思い出深い大会だ。「渋野さんが優勝した時は夜中もライブで全部見ていました」。当時14歳の中学生は父・哲也さんとともにテレビにかじりついた。「(優勝を決めた)最後のパットもメッチャ、カッコ良かった。ずっと見ていた大会に私も出られるのはうれしい」。憧れた舞台だからこそ、より気持ちも入る。

ゴルフ人生を大きく変えた全米女子アマと同週開催のメジャー。いつもの楽しむ気持ちは忘れずに、再び大きなインパクトを残しにいく。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

「今回こそは…」との思いで臨む(撮影/村上航)

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