インスタレーション(空間芸術)や絵画の美術家3人による企画展「二つの自然 津山 東京」が開催。岡山・津山市

首都圏の美術家3人による企画展「二つの自然 津山 東京」が岡山県津山市川崎のポート・アート&デザイン津山と津山市西今町の西今25で開かれ、衆楽園(国名勝)をテーマにしたインスタレーション(空間芸術)や絵画などの意欲作に来場者が見入っている。23日まで。
親交のある写真家・西山功一さん(52)=東京都=と画家・有原友一さん(44)=東京都=、画家・大城夏紀さん(35)=神奈川県横浜市=が、来津時に着想した作品を中心に新旧計約20点を出展。
衆楽園の作では、園内に架かる八橋をイメージした大城さんの斬新なペインティング、曲水をラフに描いた有原さんのドローイングや緑したたるような抽象の油彩も目を引く。西山さんが庭園を回遊しながら撮影した映像には、津山藩医・宇田川榕菴を紹介した語りとオランダ語解説に引用した和歌が重ねられ、同じ空間に配した3人の作風の共鳴も面白い。
一方、西今25には、それぞれ旧作の油彩や写真などが並ぶ。
西山さんは「京都の仙洞御所を模した衆楽園に、西欧を翻訳した榕菴を結びつけるなど、私たちの視点でとらえた歴史と文化薫る津山の魅力、固有性を感じてもらえたら」と話している。
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首都圏の美術家3人による作品が並ぶ会場

© 津山朝日新聞社