「プレッシャーはない」クラブ史上最高額の移籍金15億円、上田綺世がフェイエノールト入団会見で意気込み「ゴールは取れるだけ取る」

[写真:Getty Images]

フェイエノールトに加入した日本代表FW上田綺世が、入団会見を行った。

2022年夏に鹿島アントラーズからセルクル・ブルージュに完全移籍で加入した上田。自身初の海外移籍となった中、加入当初は特徴を出せずにかなり苦戦する。

しかし、初ゴールを決めてからは一気にその得点力を発揮。特にカタール・ワールドカップ(W杯)以降はゴールを量産し、ジュピラー・プロ・リーグで22ゴールを決め、得点ランキングも2位で終えていた。

この活躍を受け、今夏は多くのクラブが獲得に関心を寄せることに。最終的にはフェイエノールトへの加入が決まり、2028年6月30日までの5年契約を結んだ。

2022-23シーズンのエールディビジ王者に加入した上田。自身初となるチャンピオンズリーグ(CL)でのプレーも見込める中で、改めてその気持ちを語った。

「1人のサッカー選手としてチャンピオンズリーグでプレーできるチャンスがあるというのは、凄く幸せなことなのでそこにトライしたいと思います」

セルクル・ブルージュとフェイエノールトは大きくスタイルが異なり、より攻撃的でアグレッシブなスタイルとなる。上田は「先日の試合も観させてもらいましたが、全く違いますし、求められることも違います。より早く戦術にフィットできるように、馴染めるように、自分の中でも色々トライしていきたいです」とコメント。チームに早く馴染みたいとした。

また、移籍金はクラブ史上最高額の1000万ユーロ(約15億円)となり、大きな期待を寄せられている。

「そこは自分を評価してくれた1つの基準として受け止めていますし、プレッシャーとかではなく、フェイエノールトという伝統あるクラブに所属する以上は、良い結果をもたらせられるように、日々精進したいと思います」とコメント。移籍金にはプレッシャーは感じていないとした。

その中でフェイエノールトへの移籍を決めた理由については「歴史もあるし、ビッグクラブでプレーしたいというのもあったし、チャンピオンズリーグでプレーしたいこともありました」とコメント。「熱心に僕を継続的に求めてくれていたので、それが大きなことでした」と、熱意を感じたことが大きかったという。

ヨーロッパに渡って1年。大きなステップアップになった中、ベルギーで成長した部分については「強度の高い中で得点を取るところと、試合に出続けるために戦術のフィット、自分の出し方はある程度身についたと思います」とコメント。一方で、「当時は全く喋れず、聞き取れない状態だった」と、セルクル・ブルージュ加入時は言語の面と文化の違いに困ったとコメント。ただ、今回はその経験があるから大丈夫だと語った。

チームには、エースとしてメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスが所属。ポジションを争うことになるが、「

ポジションや出場時間を確保すること。フェイエノールトのチームとして自分を浸透させることが大事だと思います」とコメント。「移籍する以上、そういう状況になると思うその中で自分の存在を示していかなければいけないです」と、アピールをしてポジションを掴むしかないとした。

目標のゴール数については「取れるだけ取りたいです」と静かに意気込み。自身の特徴は「ゴールを取ることを目的に常にプレーしていますし、その中での動き出し、ヘディングを武器にしています」と語り、「常に頭を回転させてプレーしているので、常に考え続けて、自分なりにフェイエノールトでも答えを見つけたいです」と、模索しながら結果を残していきたいとした。

© 株式会社シーソーゲーム