台風6号、沖縄農作物の被害13.6億円 サトウキビが7割 吹き返しで拡大

 沖縄県農林水産部は8日、台風6号による農林水産被害報告(第3報)を発表した。同日午後2時現在の農作物類の県全域の被害総額は13億6557万円で、サトウキビの被害額が9億2160万円に上り、全体の67.5%を占めた。今回被害額が発表されたのは耕種部門の被害と、施設部門、水産業被害の被害の一部で、畜産業や林業の被害額は調査中。

 今回新たに県から発表された施設部門は5930万円、水産業は2億9260万円の被害が明らかになった。

 サトウキビは台風の再接近による吹き返しの影響が広い範囲で被害が出たほか、台風が停滞した久米島で被害が大きくなった。地区ごとの被害率10%以上が基準になるセーフティーネット基金が発動する可能性もある。県糖業振興協会によると、正確な被害率が明らかになるのは2、3週間後になる見通し。

 (福田修平)

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