施設入所者を閉じ込め、転落負傷 北海道・別海、道が監査

北海道別海町の知的障害者支援施設「柏の実学園」=9日午前

 北海道別海町の知的障害者支援施設「柏の実学園」で7月、職員が入所者の居室のドアをひもで縛って閉じ込める行為があったことが9日、道への取材で分かった。入所者は外に出ようとして2階の窓から飛び降り、頭を打つなどしてけがを負った。施設側は道に報告。道は既に監査しており、日常的な虐待がなかったか調べている。

 道によると、7月3日未明、部屋から出られないよう、ドアノブと廊下の手すりをひもで結んだ。入所者は頭を縫うけがをしたほか、歯が折れた。職員は「洗濯場を水浸しにするため、外に出られないようにした」と話しているという。

 道は監査に入り、書類の確認や聞き取りなどの調査を実施した。

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