西日本は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風に厳重に警戒し、高波に警戒が必要だ。九州南部は、線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いており、引き続き、奄美はきょう（水）日中は、九州北部は10日（木）午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。

　台風6号は、きょう（水）午前10時には枕崎市の西南西にあり、1時間におよそ10キロの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径150キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。また、九州南部では、線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いている。

　台風は、暴風域を伴って九州の西の海上を北上し、10日（木）朝に対馬海峡に進む見込み。台風本体の発達した雨雲は、中心付近よりもやや離れた所に位置しているため、台風の中心が九州の西の海上を進む場合でも、九州で猛烈な雨が降るおそれがある。

暴風・高波

　九州北部は10日（木）にかけて、海上を中心に猛烈な風が吹き、うねりを伴った大しけとなる所がある見込み。暴風に厳重に警戒し、うねりを伴った高波に警戒が必要だ。九州南部や四国でも、10日（木）にかけて非常に強い風が吹き、うねりを伴った大しけとなる所がある見込み。

大雨・雷・突風

　台風本体や周辺の発達した雨雲により、奄美や西日本、東海は雷を伴った猛烈な雨が降り、大雨となる所がある見込み。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

　西日本から東日本の太平洋側は、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、台風から離れた地域でも断続的に非常に激しい雨が降る見込み。台風の速度が遅いため、九州南部を中心に既に総雨量が平年の8月の月降水量を上回る大雨となっており、総雨量はさらに多くなるおそれがある。

高潮

　台風の影響で、西日本は10日（木）にかけて潮位が高くなる所がある見込み。高潮や、高潮と重なり合った波浪による浸水に注意が必要だ。