「核廃絶の思い、世界に」 高校生平和大使、決意新た

「人間の鎖」をつくる高校生ら。台風6号の接近で、爆心地公園から屋内に場所を変更して行われた=9日早朝、長崎市

 国連に核兵器廃絶の署名を届ける「高校生平和大使」ら約50人が9日早朝、集会を開き、「核廃絶と平和の実現という思いを世界に広げていく」と決意を新たにした。例年は爆心地公園で行っていたが、台風6号の接近に伴い、長崎市中心部のビルの中で実施した。

 参加者は爆心地の方角を向いて花をささげ、黙とうした。

 岩手県立水沢高2年の新山怜奈さん(17)は「核兵器が罪なき人の命を残酷に奪う事実を忘れず、私たちが継承する」と誓った。私立九州学院高(熊本市)2年の嶌村理彩さん(16)は「事実を知るだけでなく、裏側にある被爆者の思いに寄り添うことの大切さを感じる」と思いを語った。

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