秋元才加が太平洋戦争で少年ゲリラ部隊の元隊員だった男性を取材。「戦争が終わっても被害や心の傷というのは残っている」

TBSでは、8月9~15日まで行う「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」の一環として、8月12日に特別番組「つなぐ、つながるSP戦争と子どもたち 2023⇒1945」(午後3:30。一部地域を除く)を放送。収録を終えての関口宏、小川彩佳、秋元才加のコメントが到着した。

「サンデーモーニング」(日曜午前8:00)の関口が番組アンカーを務め、「news23」(月~木曜午後11:00、金曜午後11:30)の小川がMCを担当する「つなぐ、つながるSP戦争と子どもたち 2023⇒1945」では、スタジオに沖縄戦の取材を行った秋元が出演するほか、JNNパリ支局の富永高史記者、JNN中東支局の須賀川拓記者、JNNニューヨーク支局の増尾聡記者と中継をつなぎ、現場取材の報告を通して、“戦争に巻き込まれる子どもたち”について考える。

今回、番組が取材したのは、ロシアのウクライナ侵攻によって連れ去られた13歳の少女や、父親を戦争で失い、憎しみを募らせながら銃を手に取り自ら戦闘員に志願したパレスチナ自治区・ガザの13歳の少年。さらに、ミャンマーで政府軍の弾圧に遭い、大切な友人を奪われ反政府軍の少年兵となった子どもたちだ。それぞれ現地で取材をした3人の記者が、取材の中で感じたことを交えてスタジオの関口たちとトークを繰り広げる。

そして、秋元が、78年前の太平洋戦争において、沖縄戦で少年ゲリラ部隊の元隊員だった男性を取材。広島の原爆後、心の傷に苦しみ続ける男性を小川が取材する。

なぜ、いつの時代も罪のない子どもたちが戦争に巻き込まれてしまうのか。2023年の現代と、太平洋戦争が行われた1945年の過去。二つの時代を行き来しながら伝えていく。

収録を終え、関口は「今回は『子ども』と『戦争』に焦点を当てました。戦争というものは、最後は子どもたちを使います。今、ウクライナで続く戦争が、子どもたちをいかに傷つけ、その心に何をもたらすのか。また、78年前の太平洋戦争で、軍隊に動員された少年たち…。過去の戦争を風化させず、現在の戦争を考えていきます」と内容に触れる。

小川は「戦争が終わると、その戦争について報道することも少なくなってしまうという現実があります。ですが、その間もずっと罪悪感や当時のつらい記憶を抱え続けながら生きている子どもたちがいるというのを、私たちは忘れずに、心に留めて、心を寄せるということを続けていかなければならないと感じました」と感想を述べる。

秋元も「今回私が取材した男性は、戦後、政府からのケアがされなかったというのをおっしゃっていて、戦争が終わっても被害や心の傷というのは残っているんだなと感じました。この番組が戦争を知らない世代にも、戦争の悲惨さや戦争について知るきっかけになってくれたらと思います」と訴えている。

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