「ばらかもん」杉野遥亮演じる半田清舟の作品が“四大書道展”の一つ「産経国際書展」で展示

フジテレビ系連続ドラマ「ばらかもん」(水曜午後10:00)の第1話で、主演の杉野遥亮が演じる半田清舟が書いた「楽」という作品が、東京都美術館で開催される「第40回記念産経国際書展」(8月14~20日)で展示されることが決定した。

「ばらかもん」は、「ガンガンONLINE」、月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)にて、2008年から18年にかけて連載された、ヨシノサツキ氏による同名コミック。シリーズ累計1000万部超えを果たし、14年にはアニメ化、16年にはスピンオフ漫画もアニメ化された人気作。タイトルの「ばらかもん」とは、長崎県・五島列島の方言で“元気者”を意味する。

「楽」が展示される「産経国際書展」は、産経新聞社と産経国際書会が主催する書の公募展で、日展、毎日書道展、読売書法展と並ぶ“四大書道展”の一つ。書を通じた国際交流と書芸術の発展を目指すことをテーマに、1984(昭和59)年から開かれている公募書道展で、今回は、出品数6012点の中から選ばれた特別賞、入賞、入選、そして書会会員の作品2701点が会場に展示される。毎年、日本国内の作家だけでなく、アメリカや中国、韓国、シンガポールなどからも多くの作品が寄せられている。

第1話の劇中で書道家である清舟が書き上げた力作の「楽」は、清舟が島にやって来て思うように書が書けないと悩む中、小学1年生の琴石なる(宮崎莉里沙)をはじめとした島民たちと正面から向き合い、全身全霊でぶつかり合った結果、自分の殻を打ち破り、ようやく完成させた作品。清舟にとって五島列島で初めて完成させた思い入れのある作品が、実際の書道展で一つの作品として展示されるということで、ドラマの世界から現実の世界へ飛び出し、実際に清舟の作品を鑑賞できる貴重な機会が実現した。

これには、ドラマの企画を担当する上原寿一氏も「ドラマの作り手としてはまさに夢のような気持ちです。非常に光栄に思います」と感激し、「“楽しむ”というのは、このドラマの全体テーマでもあり、われわれが現場で実際に撮影する上でも、大事にしているキーワードです。最終話までこの言葉がずっとドラマの鍵になっており、作品を象徴するワードになります。ぜひ、この字を会場でリアルに見て、ドラマ『ばらかもん』の世界観を実際に感じていただければと思います」とアピールしている。

四苦八苦しながらも生活の中で書に向き合っていく清舟の姿は、人生や夢に向き合う人々の心に刺さり、見る人に勇気と元気を与える新たなニューヒーローの誕生を感じさせる。1人の青年の成長と夢に向き合う葛藤を描き、笑って泣ける上に爽やかな感動も与える「ばらかもん」が、タイトルの通り今の日本を元気にする。

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