夏休み明け前後に気持ちが不安定になる子どもが増える傾向があるため、厚生労働省などが、悩みを1人で抱え込まないよう相談窓口の周知を強化している。今月1日から、インターネットを使った集中的な啓発を始めており、同省担当者は「悩みがあったらSOSを伝えてほしい。周りの人も、気になる子がいたら声をかけて」と呼びかけている。
小中高生の自殺者数は、新型コロナウイルスの国内流行が始まった2020年に前年から100人増の499人に急増。21年は473人、22年は過去最多の514人に上り、高い水準が続いている。コロナ流行による生活環境の変化が影響したとみられる。