米、グアムに最新レーダー 中国にらみ29年までに導入

グアム北部にあるアンダーセン米空軍基地=2017年8月(共同)

 【ワシントン共同】ミサイル開発を進める中国の脅威に対抗するため、米軍はインド太平洋地域の要衝である米領グアムに2029年までに最新の移動式レーダーシステムを配備する。国防総省が9日までに明らかにした。全方位からのミサイル攻撃への対処能力を確保する狙い。音速の5倍以上で飛行し、迎撃困難な極超音速兵器にも対応する。

 グアムは東・南シナ海で海洋進出を続ける中国や、核・ミサイル開発を進める北朝鮮をにらんだ米軍拠点の一つ。B52戦略爆撃機が飛来するアンダーセン空軍基地がある。中国の習近平国家主席が台湾侵攻を決めた場合、中国軍はグアムの米軍基地をミサイルで攻撃するとの見方がある。

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