三菱ケミカルグループ<4188>、医薬品カプセル製造子会社のクオリカプスをフランスのロケットに譲渡

三菱ケミカルグループは、医薬品カプセルを製造する全額出資子会社のクオリカプス(奈良県大和郡山市。売上高275億円)の全株式を、ヘルスケア関連製品のフランスRoquette Frères SA(ロケット、所在地レトレム)に譲渡することを決めた。三菱ケミカルグループは2013年に医薬関連事業の強化を目的にクオリカプスを傘下に収めたが、同社の成長のためには新たなオーナーに経営を託すことが最善と判断した。譲渡価額は非公表。譲渡予定は2023年10月~12月。

譲渡先のロケットは植物由来の原材料や医薬品添加剤などの世界的メーカーで、2022年の売上高は約8000億円。

クオリカプスは1965年に塩野義製薬と米国イーライ・リリーが折半出資で設立した日本エランコが前身。塩野義による子会社化を経て、2005年に米投資ファンドのカーライル・グループが買収。その後、2013年に三菱ケミカルグループが傘下の三菱ケミカルを通じて子会社化していた。

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