花巻市は6日、同市若葉町の市文化会館で漫画家そのだつくしさん（雫石町）のトークイベントを開いた。同市出身で北海道大の初代総長を務めた佐藤昌介の半生を描いた漫画の製作秘話などを明かした。
市作製の「佐藤昌介物語」は、クラーク博士や新渡戸稲造と出会い、札幌農学校を帝国大にするまでを描く。作製協力した佐藤昌介顕彰会（現在は解散）の伊藤実さん（89）と佐藤脩さん（86）らも加え、4人が登壇した。
父が花巻生まれのそのださんは、市民ら約30人を前に「昌介の存在を知らずに育ったが、ゼロから勉強した。イケメンなところがお気に入り」と笑いを誘った。漫画には病を患いながら西洋の学問に励む姿も描かれ、「負けてたまるか精神は漫画業界で生きる自分と波長が合う。ページが足りないほど面白い人生。誰でも人生のドラマがある」と語った。
