北陸新幹線敦賀開業後の福井県内観光業界で活躍する専門人材の育成に向け、仁愛大学は福井県、越前市、福井県観光連盟と連携し、新たな履修プログラム「観光学特設コース」を来年度設置する。コース修了者の観光産業への就職を支援し、稼ぐ観光地域づくりなどを推進するため、4者は8月8日に連携協定を締結した。同大によると、観光専門人材を育成する履修コースは県内大学で初めて。
新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光需要が回復に向かう中、県内の観光業界は人材不足が顕在化している。地域で活躍する観光専門人材の育成は、観光業界の活性化とともに若者の県外流出に歯止めをかける方策の一つとしても期待される。
観光学特設コースは、同大人間学部コミュニケーション学科の学生が対象。観光経済論や観光社会学、地域特有の歴史文化や地域活性化に関する科目など15科目以上を用意する。7~8科目を履修し、専門家や伝統工芸職人らゲストスピーカーを講師に招いた観光学特別講座を受講すればコース修了となる。年間20人程度の修了を目指す。 ⇒【もっと詳しく】仁愛大学が2024年度に観光学コース設置