「殺すぞ」「バーカ」『オモウマい店』有名シェフの“パワハラ暴言”に視聴者ドン引き「番組史上最も不愉快」

「オモウマい店」番組公式サイトより

日本全国の“びっくりサービス”を提供する飲食店を発掘することで、人気を集めているバラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)。だが8月8日の放送回で特集した有名パティシエによる“パワハラ発言”が、視聴者から不評を買っている。

この日全編にわたって紹介されたのは、愛知県名古屋市の人気スイーツ店「シェ・シバタ」。シーズンごとに約20種のケーキが並び、街頭インタビューでは「今まで食べたケーキの中で一番」など絶賛する人ばかり。いっぽうオーナーシェフ・柴田武氏の個性的な人柄は、注目を集めることに。

「名古屋を中心に3店舗、海外にも出店している有名店です。この日は“知る人ぞ知る店”を紹介する、いつもの『オモウマい店』とは異なった内容でした。柴田シェフは’09年に、日本人のパティシエとして初めて自社ブランドを海外展開した実力者。先月放送された『ジョブチューン』(TBS系)でも、コンビニスイーツ商品の審査員として出演していました」(テレビ局関係者)

まず取材を交渉する番組スタッフに、「もうカメラ回してるの?」「放送が決まってるの?」などと質問を畳み掛けた柴田シェフ。スタッフは、「何かをしてほしいっていうことではなくて、柴田シェフの仕事を記録させていただきたいです」と低姿勢で依頼。

緊張感が漂うなか、シェフは「放送が決まってるの?」と再び質問。「やるは決まった感じだね。ただ海外が撮れるかって感じだね」と、慣れた様子だった。そこでスタッフが「やるも正直決まってないです」「僕はやる気ではいます」と伝えると、シェフは黙って了承。だがその後も「オンエアされんの?」と投げかけ、スタッフに向けてこう言い放った。

「拘束だけして放送がなかったら殺すぞ」

このやりとりに、スタジオの出演者たちは驚きつつも爆笑。威圧的な柴田シェフの振る舞いに、ヒロミ(58)は「よく撮らせてくれたなぁ」とコメント。こうした“ヒヤヒヤ”は、その後も続いた。

■SNSでは視聴者から賛否が続出「個性的で面白い」「胸クソ悪いパワハラ」

従業員たちを集めた新商品の試作会では、全商品を柴田シェフが一から試作。その後、厨房で作業に取り掛かる一人の従業員に、「何やってんの? お前」「何でお前がやってんの?」と注意し始めた柴田シェフ。従業員が「どんどん入れてけって(言われたから)……」と答えると、「バター入れてけって言っただけだろ」「やれっつった? 俺」と問い詰めた。

「バター溶かしとけって言っただけ」と言う柴田シェフに、従業員は「すみません」と謝罪。だが柴田シェフの追求は止まらず、「俺、それ以上何か言った?」「入れてけって言った? 俺」「言った?」と畳み掛ける。従業員が「はい」と答えると、「バターを入れろってのは言ったよ。それ以上言ってねーよ。バーカ」と言い捨てた。そして「チッ」と何度も舌打ちをし、「いらんもんどかせ」と指示したのだった。

そんな柴田シェフだが、「6~7年前だったらバリバリだったよ」「最近はね、厳しくもできないしね」と吐露。以前よりも従業員に優しく接しているようで、番組後半では従業員に「上手なったなぁ」と褒める一幕もあった。

柴田シェフのストイックな姿勢に、SNS上では視聴者から反響が続々。

《今日のオモウマい店面白かった》
《今日のオモウマい店 名古屋のシェ・シバタさん、シェフの柴田さん個性的で面白いなあ。どのケーキもこだわりが詰まってて美味しそう》
《TBSのジョブチューンでスイーツを厳しく評価してる柴田シェフが日テレのオモウマに出てるのなんかオモロイw でもケーキめちゃくちゃ美味しそうだった かかってる手間考えると値段も良心的だったし 第2弾も有りそうで楽しみ》

だが数々の振る舞いに“パワハラ”と感じた視聴者も少なくなかったようで、不快感を示す声も上がっている。

《番組史上、最も不愉快で面白くない回だったのは間違いない》
《この番組楽しみにしてるんだが今日の回は最悪だった。胸クソ悪いパワハラ見せつけられるとは思わんかった。大盛りが自慢の町食堂のおっちゃんに会いたかった。企画として最低》
《オモウマい店のシェシバタ なんで編集した上でこんなの流せるのか不思議でしかない 逆にこのディレクターとか関係者が告発的な意味合いで放送してるのかとさえおもう。料理やパティスリー業界って今でもこんなところ多い。世間に晒されて叩かれないと改善されないのか》

番組終盤では柴田シェフの「バンコク編」も近日公開と告知されたが、視聴者の反応を変えられるだろうか?

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