県内初「ファミサポ」開設20周年 ピーク2019年、年間1万件超の活動 沖縄市

 【沖縄】地域住民同士で登録し、子の一時預かりを担う「ファミリーサポートセンター」事業で、県内で最初に開設された沖縄市ファミリーサポートセンターの創立20周年記念式典が7月29日、市福祉文化プラザで開催された。年間の活動件数が2003年度の2990件からピーク時の19年には1万810件と3倍以上に増えたことなどを報告した。コロナ禍で20、21年度は活動が減少したが、現在は回復傾向にある。

 式典にはファミサポの支援者や利用者、設置主体である市の関係者ら約100人が参加した。20年間の活動をスライドショーなどで振り返りながら、支援した家庭の子どもが学生や社会人として立派に育ったことなどを報告した。これまでの活動に貢献したサポーターやアドバイザーら23人に感謝状も贈呈した。

 運営するNPO法人こども家庭リソースセンターの與座初美センター長は「沖縄市の初めの一歩から県内各地に広がり、喜びの多い事業として認識されるようになった」とあいさつした。桑江朝千夫沖縄市長は「20年を迎えることができたのは皆さまのたゆまぬ努力のおかげだ。『まかせて会員(支援会員)』の不足が問題となっているが、多くの方々が支援を受けられるよう、体制を整えていきたい」と話した。

 (島袋良太)

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