前年の悔しさ跳ね返す 3日目の一時単独首位/渋野日向子の全英女子2021

渋野日向子は2アンダーで発進(David Cannon/R&A/R&A via Getty Images)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(9日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

女子ゴルフの今季海外メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」が10日(木)に開幕する。渋野日向子が4年前に日本勢42年ぶり2人目のメジャー制覇を成し遂げ、キャリア最大ともいえる転換点となった舞台。過去4度出場した大会を、それぞれ振り返る。第3回は前年予選落ちの悔しさをぶつけた2021年。

同年12月に米ツアーのQシリーズ(最終予選会)を控えており、4月から積極的にスポット参戦。10年ぶりのカーヌスティ開催となった全英女子がシーズン8試合目の海外だった。直前の「東京五輪」で稲見萌寧が銀メダルを獲得したことにも、大いに刺激を受けて臨んだ。

初日1番からチップインバーディを決めると、11番でも残り50ydからの2打目が直接入ってチップインイーグル。派手な2アンダー「70」で11位につけると、2日目も「70」とアンダーパーをそろえて2大会ぶりに予選を通過した。

12位から出た3日目には前半で3バーディを奪い、一時は単独首位にも立った。後半の4連続ボギーで失速してパープレー「72」。最終日も2つのダブルボギーが重なるなど「75」と落とし、通算1アンダー34位で終えた。悔しさいっぱいのフィニッシュにはなったものの、前年ロイヤルトゥルーンでは跳ね返されたリンクスコースで4日間を戦い抜いたことが、ミュアフィールドでの2022年大会へとつながっていく。

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