ワ・ラッセ(青森市)のねぶた交代 今夏の大賞など搬入、11日から公開

大型ねぶたを搬入する作業員たち=9日、青森市のねぶたの家ワ・ラッセ

 青森市の「ねぶたの家ワ・ラッセ」は9日、同館で展示する大型ねぶたの入れ替え作業を行った。7日に閉幕した青森ねぶた祭で、最高賞のねぶた大賞と最優秀制作者賞に輝いた青森菱友会「牛頭天王(ごずてんのう)」(竹浪比呂央さん作)など4台が11日から1年間、新たな顔として観光客らを出迎える。

 9日は作業員ら約40人が参加。近くの「ラッセランド」で台上げを終えたねぶたを館内に搬入し、角度などを調整した。10日にかけて、飾り付けや必要な補修などを行う。

 このほか展示するのは、優秀制作者賞のNTTグループねぶた「釈迦降誕(しゃかごうたん)」(北村春一さん作)とプロクレアねぶた実行プロジェクト「大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)」(野村昂史さん作)、系譜伝承枠として、ねぶた愛好会「雪山(せっせん)童子」(諏訪慎さん作)。

 デビュー作が展示される野村さんは「制作者として光栄」と感慨深げ。北村さんは「生のねぶたを間近で見てもらい、祭りにも足を運んでもらえれば」、ワ・ラッセ事業推進部の佐々木琢也係長は「新しいねぶたをはじめ、はやし演奏やハネト体験も楽しんで」とPRした。

© 株式会社東奥日報社