「ギフテッド」会見で増田貴久と浮所飛貴がボケ&ツッコミ合戦!?

フジテレビ系で8月12日にスタートする「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1」(土曜午後11:40)の制作発表が行われ、主演のNEWS・増田貴久、共演の美 少年/ジャニーズ Jr.・浮所飛貴、泉里香、小手伸也が登壇した。

「ギフテッド」は、「金田一少年の事件簿」や「BLOODY MONDAY」など、数々の大ヒット作を生み出したミステリーの名手・天樹征丸氏の最新作。漫画は雨宮理真氏が手掛け、現在「なかよし」(講談社)で連載中だ。嫉心(しっしん)、復讐(ふくしゅう)、陰謀といったさまざまな人間模様が絡む殺人事件を、並外れた推理力や洞察力と論理的思考を持つ天才刑事・天草那月(増田)と、生まれながらに目視によって“殺人者”を識別できる才能(=ギフテッド)を持つ高校生・四鬼夕也(浮所)がタッグを組んで解決していく、前代未聞の本格ミステリーとなっている。なお、Season2は、WOWOWで10月14日から放送・配信がスタートする。

会見の冒頭、原作の天樹氏が登場し、「私の新しい作品、漫画がドラマになりまして、本当に光栄でございます。昨日、DVDで完成した1話目を拝見しました。30年近く前ですが、『金田一少年の事件簿』の1話目をもらって見た時を思い出して、本当に骨太なしっかりした内容の作品になっているなと思いました。ありがとうございます。皆さんお楽しみください!」とあいさつ。仕上がった映像を見て、手応えを感じている様子だった。

その後、本編のダイジェスト映像が流れ、見応えのある本格ミステーリー作品を見た報道陣が重厚感漂う空気に包まれる中、出席者の4人が登壇。そこで、所定の位置とは違うところに行こうとボケる増田を、浮所が「開始3秒でボケました。早かった~!」とツッコミを入れ、会場に笑いが起こった。

原作が好きで読んでいたという増田は、「原作では、那月は“並外れた推理力を持つイケメン天才刑事”だったんですけど、ドラマ版になる時に“イケメン”だけ抜けていました」とやや不満げに言い出すと、浮所が「そんなことないですよ!」とここでもフォロー。納得できない増田がスタッフに向けて「“イケメン”を外したのは東海テレビさんですか? WOWOWさんですか?」と言及し、スタッフもタジタジ。そのことを相当根に持っているのか、増田はその後も、事あるごとに「イケメンじゃないんで…(笑)」とすねて見せた。

続いてマイクを受け取った浮所が、「僕は21歳なんですけれど、高校生役を演じることができて喜んでいます。そして大先輩の増田くんとドラマで共演できることが本当にうれしくて、ずっと楽しみにしていました!」と元気にあいさつ。そして、「四鬼夕也くんを演じさせていただきました。僕自身あんまりクールなタイプじゃないんですけど、四鬼くんはめちゃくちゃクールな子で、ちょっと僕と正反対。僕がそういうクールなのを演じているという姿も見られると思うので、ぜひともそこに注目してほしいです!」とコメントした。

警視庁捜査一課7係の巡査部長・竜崎美都役の泉は「このような感じで楽しく現場を過ごしております。ギフテッドという題材ですごく新しい刑事ドラマだなという印象でした。そして演じている竜崎も、厳しい警察という社会の中を生きている女性刑事なので、そういうしっかりとしたところを見せながら、私も撮影に挑んで頑張っております」と述べた。

那月と竜崎の上司である警部・鷲巣潔を演じる小手は、「私のキャラクターは原作にないキャラクターなので、あまり出しゃばらないように、ボケたりとかせず、非常にローなトーンで挑んでいます。ちょっとでもテンションが上がると監督が止めに来るみたいな感じになっており、慎重にやらせていただいております」と、渋い声で役柄を説明。たくさんの刑事ドラマに出演経験がある小手だが、鷲巣はこれまでと違うキャラクターということで「いろいろな刑事ドラマで所轄の刑事ですとか、交番勤務の巡査部長などを演じてきまして、いよいよノンキャリアの花形である、警察庁捜査署捜査一課に所属することができて、非常に感慨深く思っております!」と喜んだ。ところが、小手が出演するのは、Season1よりもSeason2の方が多いようで、「Season1の出番があまりなくて、重要なポジションになってくるのはSeason2からになってくるんです。ですので、Season1・2を続けて見ていただければなと思っております」とアピールした。

会見では、浮所が扮(ふん)する夕也が持つ生まれつき“殺人者”を識別できる才能にちなんで、「もし見抜く目を持った場合、何を見たいですか?」「どのような異能力を手に入れたいか」というトークが展開され、事務所の先輩・増田がボケたり、ふざけたりした際、浮所が真面目に立って応対するなど、にぎやかに進行し撮影現場での仲のよさも垣間見えた。

最後に、印象に残っているシーンやセリフについて聞かれると「殺人を扱っていたり謎解きだったり、結構難しくて重いシーンが多いなかで、那月が夕也に対して『殺人は絶対に許されることじゃない。でも僕は誰かの気持ちまで否定したりはしないよ』というセリフがあります。もちろん那月は警察官として殺人を許されることじゃないし認めていないけど、どうしてそうなってしまったんだろうと、初めから否定してかかるんじゃなくて、その人がどういう気持ちでそこにいたのか、ということを那月はしっかり考えているんです。このセリフで、那月はどういうふうに関係者たちと向き合っているんだろうと考えながら、那月をつくっていったので結構印象的でした」と真面目に答える増田。

そうかと思えば、次にマイクを向けられた浮所に「ほら、あれ! あれを言っておかないと終われないから…」とムチャぶり。浮所も「あれってなんですか?」と疑問を感じつつも、「四鬼くんは四鬼神流古武術というのをやっているので、(武術)の形(かた)を披露したり、アクションシーンが結構ちりばめられているんです。感情を形で表わしてそれに合わせたアクションを披露したりするので、そこで四鬼くんの心情だったり、考えてることなどが少しでも読み取ってもらえたらいいなと思います!」とアピールした。

これには増田が「えっ? 結局自分のかっこいいシーンのことを言っただけ?」とツッコんで会場が笑いに包まれ、重厚感のある本格的なミステリー作品の会見は、笑いが絶えず終始にぎやかな雰囲気で進み、予定時間をオーバーして終了した。

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