カテーテル治療後に患者2人死亡 外部の専門家交え検証へ 神戸徳洲会病院、国の医療事故調査制度に基づき

神戸徳洲会病院=神戸市垂水区上高丸1(資料写真)

 神戸徳洲会病院(神戸市垂水区)でカテーテル治療を受けた複数の患者が亡くなるなどした問題で、同病院は9日、死亡した2人の治療が適切だったかを調べるため、国の医療事故調査制度に基づき、今月にも外部の専門家を交えた事故調査委員会を開くと発表した。

 同制度は、患者が医療事故死した場合、医療機関が第三者機関「医療事故調査・支援センター」に届け出た上で、主体となって院内調査する仕組み。結果を不服とする遺族は同センターに再調査を依頼できる。

 同病院によると、患者2人は心臓や脚の血管に閉塞があり、循環器内科の男性医師が1~2月に行ったカテーテル治療後に死亡した。詳細な調査を病院側の判断で見送っていたとして、7月中旬の会見で新保雅也院長が「検証が不十分だった」と釈明していた。

 同病院は、この患者2人以外についても、詳細な調査が必要かどうかを外部の専門医に再検証を依頼するとしている。(竜門和諒)

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