ヘンリー王子夫妻 映画プロデューサーに初挑戦?過去のアイデアは“二番煎じ”と却下の憂き目

ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が、ネットフリックスの新作映画にプロデューサーとして参加する可能性が出てきた。夫妻は、最大300万ドル(約4億2000万円)を支払い、カナダ人作家カーリー・フォーチュンのベストセラー恋愛小説『ミート・ミー・アット・ザ・レイク』の映画化権を獲得したとみられており、初のプロデューサーとしての共同プロジェクトとなる予定だ。

30代で知り合ったカップルを描いた小説の主人公の一人は、王子と同じく幼少期に交通事故で両親を亡くしたという設定で、アルコール、薬物使用、精神衛生問題などが作品テーマとなっている。

ある関係者はザ・サン紙にこう語っている。「本のテーマが夫妻の心をとらえ、ネットフリックスでの初の映画化に選ばれたのです。この作品はプロデューサーとしての彼らにとって、最大かつ最も重要なものです」

そんな夫妻は3年前に英王室を離脱しカリフォルニア州に移住した際に、1億ドル(約143億円)とも言われる大型契約をネットフリックスと交わしたと言われており、英作家チャールズ・ディケンズの名作『大いなる遺産』のスピンオフドラマを計画中だということが最近明らかになっていたものの、制作はまだ決定していない状態だ。ちなみに現在までに配信された関連番組は、『ハリー&メーガン』『世界を導くリーダーたち:信念は社会を変えた!』のドキュメンタリー2作品のみとなっている。

またヘンリー王子が創設した負傷軍人のための国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲーム」のドキュメンタリー作品が完成を迎えようとしている。一方で、メーガン妃によるアニメ番組『パール』は昨年5月にキャンセルとなっていた。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、同夫妻はこのほか数々の企画を提案してきたものの、「男性版『エミリー、パリへ行く』」や、「『HEARTSTOPPER ハートストッパー』に似すぎているとされたファミリー向けLGBTQ番組」など、すでにネットフリックスで成功を収めている番組の2番煎じだとして却下されたという。

しかし同夫妻とネットフリックスの両者とも、契約について現在でも不満はないようで、同夫妻のチャリティ団体、アーチウェルのスポークスパーソンは「新しい会社は初期段階に人事や戦略をしばしば変更します。私達も例外ではありません」と話しており、同社は脚本のあるコンテンツの責任者に女優兼プロデューサーのトレイシー・ライヤーソンを新たに迎えている。

一方、ネットフリックスの広報は、「私たちは『アーチウェル・プロダクション』とのパートナーシップを大切にしています。『ハリー&メーガン』はネットフリックスのドキュメンタリー史上最大のデビュー作であり、私たちは今後も、多くのプロジェクトで協力していきます」と、同紙の報道に対する反論コメントを発表している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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